寒くなると羽毛ふとんを使いたくなりますよね。
朝が来なけりゃいいのにとも思います。
さて、羽毛ふとんを使うときに、毛布も使う方多いです。
その時によく聞かれることが、「毛布は羽毛ふとんの上?下?」というご質問。
皆さんはどちらから使われていますか?睡眠指導士の店長がお応えします。
「アクリル毛布は羽毛ふとんの上に乗せましょう」
アクリル繊維やポリエステル繊維は肌触りが滑らかで気持ちが良いものですよね。
思わずスリスリしたくなる気持ちもわかります(笑)
でも、化学繊維は肌触りはよいですが、通気性に乏しいです。特に羽毛布団は小雄窮しているとイメージしてもらったときに、体温で温まった空気は毛布以上に行きません。羽毛ふとんのせっかくの頬音声が台無しです。
掛けないよりも違うでしょうが、化学繊維の場合は「体⇒羽毛ふとん⇒毛布」の順番で使いましょう。体から放熱した体温を羽毛が保温し、毛布で空気を逃がさない表にする。そんなイメージです。
「天然繊維毛布は羽毛ふとんの上に乗せましょう」
綿、ウール、カシミアなど天然繊維の場合は化学繊維と全く反対になります。
体に直接使っていただいて構いません。
「体⇒毛布⇒羽毛ふとん」の順番で使用して下さい。保温力が断然変わります。
ふとんの中に潜んでいるダニ、これはかなり厄介なものです。熱で死ぬ場合もあれば、日光にふとんをあてた時に、ふとんの中でも陰になる部分に逃げて生き延びるものもあります。
ダニはホコリや皮脂、汗からの汚れなどを食べて生きますので、お布団の場合は
などがあげられるでしょう。
しかし、現実にはおふとん自体を洗濯するのには、かなりの重労働です。こまめにシーツやパットを洗濯するのも良いですし、専門店でシーズンごとに洗濯するのも良いでしょうね。
しかし、クリーニング業者も重油系で洗濯する所もありますので、できれば少しお金がかかっても、水洗いしてくれる専門店をおすすめします。
洗濯代を我慢して、病院に通い続ける・・・・なんてことのない様にしたいものです。
寒がりの方は非常に多いです。現代病といっても良いのではないかな?と思うぐらい。これは日常生活での改善も必要かと思います。
寝具の面から言えば、「寝床内気候」というものがあり、おふとんの中の気温は33度、湿度は50%と言うのが一番「快適に眠れる環境」だと言われています。
では、快適な環境におふとんの中を保つにはどうしたらよいのでしょうか?これは一概には言えませんが、パシーマや羊毛(ウール)、キャメル(ラクダの毛)などの寝具が最適と考えられています。
さんわでいつもお伝えしているのは、「天然繊維を使いましょう」と言うことなんですが、合成繊維(石油繊維)は寝具としては不適です。
人は睡眠中にコップ一杯の汗をかくといわれますが、この水分を素早く吸収、発散してくれることが寝具でも大事なことと言えます。それが天然繊維が解消してくれるのです。
寝ているときに首が痛くなるのは、枕が合っていないことが大きな要因だと考えられています。頚椎弧(仰向けなった時に首の後ろから寝具までの間)が広い方、狭い方それぞれ違いますが、頚椎の部分がきちんと枕に合っていないと首が常時緊張している状態にありますので、張ることになります。これがいわゆる「首こり」というもので、肩の場合は頚椎がちゃんと支えられていないために「肩の筋が張る」という症状になっていると思われます。
枕がきちんと合っていることは「肩や首のこり」だけではなくて、寝返りにも影響を及ぼしますので、きちんと体に合ったまくらが必要になります。
実店舗では5ミリの厚さで微調整しながら作るオーダー枕があります。
しかし、「たかが枕、されどまくら」
それぞれの特徴をあげてみましょう
◎綿製品
・汗を吸いやすい。発散力は弱い
・使っていくうちに湿気を含んでつぶれていく
・再利用ができる など
◎ポリエステル
・賞味期限が非常に短い(すぐつぶれる)
・床付き感がある。背中に当たりやすい(製造コストを下げるために表生地と裏生地を一気に縫う立体縫製が多い)
・早くやわらかくなりやすい(繊維の絡まり具合が早い) など
・価格が安い
◎羊毛
・吸湿力が高い
・発散力も高い
・つぶれやすいがクリーニングをすると多少復元しやすい
・綿・化学繊維に比べてサラッとしている など
これが一番良いと言うのは、細かく見ていくと非常にややこしくなってきますが、お客様が色んなものを見て触れて購入を決定されるといいかもしれません。
おふとんは案外、一般の方にはわかりずらいようです。
聞きたいことがあればお答えします。寝具のことは専門店に聞きましょう。
これも良くある質問ですが、子供は体温が高いために、背中の蒸れ感に体が反応して、ふとんの中をごろごろしていることがあります。
お母さん方は「子供はごろごろするもの」と思っていらっしゃる方も多少あるかと思いますが、実はそうではありません。人の汗はお腹側に30%。背中側に70%出しています。水分は下に行くということですね。
ポリエステル系の生地だと、汗を吸ったり吐いたりしてくれないために、背中が暑くなり、涼しい所を探そうとごろごろしているのです。
天然繊維(綿・羊毛・キャメルなど)に敷きパットを変えてあげるだけでも随分変化します。
子供の睡眠は学力にも関係していると言うデータがあるくらいなので、気をつけてあげましょう。
ふとんは家庭で洗濯できるものとできにくいものがありますが(敷きふとんや羽毛ふとん、マットレスなど)基本的にはカバー類は一週間に一度のペース。枕も洗えるものは1~2週間に一度。
羽毛ふとんは(メーカーは3年に一度と言うところも多いようですが)2年に一度。
綿のおふとんであれば掛けふとんなら5年に一度の打ち直し、敷きふとんなら3年に一度のペースですると、清潔で長持ちします。
ちなみにマットレスの賞味期限は私たちは7~8年とお話しています。マットレスの場合は裏返したりすることで10年程度まで長持ちするようです。(ここでの賞味期限というのは、マットレススプリングの反発力の低下や汚れ等によって左右されます)
これは結構質問多いですね。低反発ウレタンと高反発ウレタンはどちらが良いのでしょうか?と。(メーカーによっては低弾発、高弾発と表記するところもあります)
快適な眠りや寝具の良し悪しは「これが最高!」と言うものは実際はないのではないかな?と思うことがあります。
それは、寝具(眠るための眠具と私たちは呼びますが)は、頭でわかったからと言ってぐっすり眠れるか?というものではないからです。
実際の心地よい眠りは「体感」して、肌や体が「あっ!これ気持ちいい!」「ふわっと気持ちが安らぐ」ものが良いにきまってるからです。
これはその休む本人にしかわからないものです。
そして、快適な寝室環境というものは五感で感じるものだとも思っています。「触れる」「耳に優しい音楽」「アロマ的な嗅覚」「目に優しい照度」などがありますよね。
私どもは基本的には高反発をおすすめしていますが、その理由として低反発には次のような要素があげられます。
・低反発ウレタンは気温によって硬さが変化する
・低反発ウレタンは寝返りを妨げる
・湿気を通しにくい
・洗濯が容易にできない・・・などがあります
もちろん、高反発ウレタンもつぶれないとは言えないし触った感じは多少ヒヤッとするものもあるでしょう。
一概には言えませんね・・・しかし腰痛がある方には、私たちは低反発は寝返りの妨げになるという観点からおすすめはしていません。