2017年10月19日商品のこと
今の住環境は様々です。
一般的に羽毛布団を選ぶときに、ふくらみと生地、そして中身で良し悪しを決めることが多いです。
羽毛布団を買いに行ったことがある方は、販売員から
「この羽毛布団は中のダウンがいいから」と勧められたことがあると思います。
でもそれは売る側の言い前のような気もするのです。
寒がりのひとは「暖かいおふとん」が良いでしょうし、暑がりの人は「暑さよりも寒くない」という観点から選ぶのが普通だと思うのです。
さんわでは2年がかりでオリジナルの羽毛布団をやっと作ることができました(ながっ!!!)
お客様にとって無駄と思えるものは省いた羽毛布団になりました。
羽毛のフィット性、体にきちんと沿わせることも考えて、キルティングにもこだわりました。
縫っているところが薄くなればそこから寒い空気が入るといわれます。。
これをなくすために、二層式という表裏が違う縫い方をドッキングさせたりしますが、生地同士がサンドイッチのようになります。
これは空気の逃げる層が少なくなるためメリットになります。
しかし、二層式の場合は通常よりも生地が一枚増えるために、どうしても重くなります。
表現が難しいですが、<生地・羽毛・生地>×2になってしまいまうす。
さんわオリジナルの羽毛布団は軽くすることもテーマの一つだったので、マチを広くして、重さもなくし、あえて二層式にはしませんでした。
ダウンにパワーがあり、質が良いものを使えば「質+そのほかの要素」はいらないと思っています。
1、側生地はすべて無地にしました。
「眠る」という観点からすると関係ないと思われる色や柄は省き無地にしました。
その代わり生地にはこだわりました。
80サテン・100サテンのみの生地を使い、ポリエステル生地は通気性が得られないため、60サテンの生地は重みがあることから、せっかくの羽毛のパワーをつぶす可能性があるとやめました。
2、中のダウンは軽くて保温性の高いものを選びました。
お店に行くと、シングルサイズで中のダウンの重点量は1.3キロが一般的です。最近は1.2キロというのも見かけるようになりましたが、これは価格を先に設定するために単に量を減らしていることもあります。
金額を設定するためには無理もないかもしれません。
さんわのオリジナル羽毛布団は1.2キロ、1.1キロで作りました。
それは単価を下げるためではなく、パワーがある羽毛なら量はいらないという判断です。
今回の羽毛は一枚でも十分な暖かさです。
3、使う人によって暖かさを変えました。
昔ながらの住宅(がどんなものかは説明しずらいですが・・・)は暖かさを求めるでしょうし、最近の住宅は密閉性が高く、気温や湿度の変化が少ないために大きな膨らみはいらないと考えるので軽さにこだわりました。
4、賞味期限が長く保てることにこだわりました。
一般的にダウンボールが小さいと、使っているうちに片寄り、つぶれが出てきますが、羽毛の洗浄にもこだわり、極限まで無臭に近くしているため、ファイバーと呼ばれるものは少なくしました。
そのため、軽く、ふくらみも長く続くものになっています。
今回は4タイプの品ぞろえになりました。
どうぞ実際に掛け比べをして、寝心地を比べてください。表の生地・中のダウンの違いによってこれだけ違いがあることがわかると思います。